ばね

七夕も終わり前期も終わりに近づいてきたこのごろであるが、学期末といえば恒例のテスト勉強なるものがある。高校時代なぞは全く持ってやらなかった記憶しかないのだけれど、大学となってはそうはいかない、というわけもなく、家に帰るとごろごろしていたりする。そんなことより問題なのは必修の課題の提出で、それが全く終わりそうにない。たいていの場合こういうことになるのは、五月病、中だるみ、尻すぼみの三連コンボのおかげで、当然のように僕もそれにあやかってあたふたとしている。
忙しくなってくると部屋の片付けや、積んであった本を消化し始めるのは現実から逃げるためだと思われるが、常に現実から逃げていたい僕もいつにもまして読書量が増えていたりする。すごく長い目で見ればよい話だと思って目を背けているが、近い未来のことを考えると非常に気が重かったりする。とはいえ積んであった本が着々と崩されていくのを見ると少なからずの爽快感はあったりして、にもかかわらずそれが減っていくことに少なからず不安を覚えているので、感情が非常に不安定なのだろう。そんなことはお構い無しに、今は桃鉄をやって無為に時間を過ごす快楽に身を焦がしている。試験前とかの切羽詰った状況で仕事そっちのけで遊びに没頭するというのはどうしようもなく楽しくて、それは小学生やらが悪いことをしたがる感情と似ているのかもしれない。無駄なことはいつだって楽しくて、だからこそ人生は無駄なのかもしれないと思ったりもする。