乱反射する光の中で

最近、モノをあまり考えなくなった。特に自分のことについて。
人と話す時と本を読む時以外はあまり頭の中にある言葉がひどく少なくなったように思う。言語を持たなかった頃の記憶など持たないけれど、それを追い求めているようにすら感じる。
自分のことについて考えるのは、常に変わる「今」その時を探るかのように途方のないことで、実体のないそれらを追い回しては一喜一憂することに疲れたのかもしれない。
文章言語というのは過去と未来を扱うもので、今この時を扱うことはできないのかもしれないなあと感じる。