ある夏のこと

来週から学校が始まると思うとげんなりして仕方がない。夏が終わってしまうこと、休みが終わってしまうこと、日常に引き戻されること、そのすべてに嫌気がさしている。日常に戻るというのはひどく安心するものなのだけど、それでももう少しのんびりしていたいよなあとは思う。家にいることがすでに日常として成り立っているからそう思うのかもしれない。でももうそれも終わってしまうと思うと悲しい。

残り少ない夏休みでやったことといえば、夏コミで買った『幻想のアヴァタール』をやったくらい。とても面白くて、同人ならではの執着を見せてもらったような気がする。大体ゲームの感想は面白かったばかりのような気もするが、そもそもつまらないゲームをやっても感想など書かないことを考えれば仕方がないような気もする。まあ時間があれば個別に何か書くかもしれない。

先日、高校時代の恩師に送った手紙が返ってきた。すぐに返してもらえるとは思っていなかったので嬉しさもありつつもまず驚いてしまった。何年も連絡していなかった人間にとってありがたいことだなあと思う。彼の手紙はパソコンで書かれたものだったが、ひどく丁寧なものだった。彼は自分でもう長くはないと言っていた。それを言う心境はどのようなものなのか、僕にはわからない。一方的な想像で勝手に解釈してしまうのは失礼なことだ。しかしそれでも少し想像してひどく切ない気分になった。死というものはいつも感情的で感傷的なもので困る。ただ、本当に手紙が届いてよかった。それしか思うことはない。