嫌な事件だったね

最近めっきり日記を書かなくなっていて、そろそろ書かなければいけないなあと思いながらも忙しさにかまけて文章を書くことせずにいたらこんな時間になっていた。そろそろ夏休みも終わりである。習慣というのは恐ろしいもので一度失われると、全くやらなくなってしまうものだし、一度身についてしまうとなかなかやめるのは難しい。一説によると禁煙というのが上手くいかないのはニコチンの持つ常習性に加えて、喫煙というものが習慣化しているということもあるらしい。困ったときのタバコ頼みである。それにしたって禁煙をすると言っている人はあくまでそれを言うことが目的に過ぎなくて本人にいたってはそこまで問題視していないのかもしれない。いや、本人はやる気満々、がんばっちゃうぞう、という感じなのかもしれないけれど、まあその程度。今となれば禁煙治療というものもあるわけだし、その気になればいくらでもできるのではないかなあ。個人的には禁煙とダイエットというのは似ているのではないかと思う。まあ全く持ってどうでもいい話である。
僕は幸せな出来事を書いて他人に見せるということがどうにも苦手で、いつも露悪的な文章になってしまう。もちろんハッピーでハートフルな出来事を書いてみんなを感動させたいものだなあと常日頃から思っているのだけれど、どうにも小恥ずかしくなってしまう。たまにそういう文章を書こうと思って一生懸命書いてみるのだけれど、あとから読み返してみるとどうしてこんなことを書いたのだろうと、ベッドの上で枕を抱きながら転がりまわるというのが常である。そしてようし今度からはこんな恥ずかしいことはしないぞう、と決意を新たに生きていくのだけれど、またそうした衝動が不意に襲ってきて同じことを繰り返してまた悶えることになるのである。そうしたわが身を振り返るにつけ、僕という人間は全く持って愚かなものだなあと、思うばかりである。こういう僕としては人間自体が愚かな生き物であることをただただ願い続けるしかない。
物を書く理由というのは人それぞれいろいろあるのだろうけれど、僕としてはある種のストレス解消に近いものがあって、気分が悪いときに物を書くことが多い。今回にしてもそうした心境と考えてもらって差し支えない。それにしたって文章を書くことでたまったストレスを文章を書くことで発散するというのはなんともおかしなものであるけど。さて、ここで困ってしまうのがその原因となった出来事を書くか否かということである。基本的に不幸自慢というのは誰が聞いても気分のいいものではない。その不幸が大きなものであれば、どうにも反応に困るし、それが小さなものであればその程度でうだうだ悩んでんじゃねえよ、となる。どちらにしても全くいい気分にならない。しかし、原因を言わないくせにただ不幸面をさらされてもまた腹が立つものである。そう考えると、不幸というのは根本的に他人に見せびらかすものではないのである。しかし、そんなことは重々承知である。そもそも悪いことをするというのはなんともいえない楽しさがあるのである。そんなものに付き合わせてしまって申し訳ないとは思う。ただ、ここで一つ主張させてもらいたいことがある。世間に山ほど読み物があれど、読んで気分の良いものになるものなど世間にどの程度あるというのだろう。完全な開き直りである。開き直ってしまわなければ、こんなもの書いて人に見せるなどできるわけがない。こうして山ほどの黒歴史なるものが人々に積み重なっていくのである。まあもしかしたら白歴史とやらもたまにできるのかもしれないけれど、これは間違いなく黒歴史となることだろうと思う。
さて、そろそろくだらない詭弁にも飽きてきた頃なので適当に近況でも書こうかと思う。僕としてはこうして日記が近況報告の場になってしまうのは甚だ不満なのだけれど、他に大して書くことがない。かといってあのくだらない文章でせっかく書いた日記が終わってしまうというのもなんとも淋しいものなのである。前置きにしてはいささか長すぎる気もしないではないが、そろそろ本題に入ることにしよう。
そろそろ八月も終わりである。うちの学校の夏休みは九月一週までであるから夏休みもそろそろ終わりだ。夏休みが終わるまであと二週間ということに驚愕せざるを得ないわけだが、よくよく考えてみると今年が終わるまであと四ヶ月である。もはや驚愕を通り越して諦めに近い感情を覚えてしまう。時間というのはあっという間に過ぎてしまうものだなあ、と20歳を過ぎてからよく思うようになっていたが、そろそろそう考えることに飽きてきはじめた今日この頃である。しかしまあ過去を振り返ってみると他に形容する言葉もなくて、自分自身のボキャブラリーのなさにげんなりとさせられる。それにしても同じ年の人間がそろそろ社会人になるのかと思うと驚いてしまう。僕がこうして暇つぶし…もとい文章を真摯に書いている間にも時間は刻々と過ぎているのである。
夏休みの間はそれなりに忙しくてまあありがたいことである。忙しくなればなるほど自分のスケジュール管理能力のなさが浮き彫りになってしまうのはすこしばかり困ったことではあったが。そもそもどうしてこうなったのかというと、あまり人に頼られることがない僕は、頼まれごとをしてしまうとほいほいと喜んで受けてしまうのである。このまま社会に出ればいいカモとして扱われることは間違いない。まあそういうことを繰り返していた結果、スケジュールがとんでもないことになってしまい、休み中だというのにひいひい言っていたわけである。せっかく夏コミに行ってゲームを結構買ってきたというのにさっぱりやる時間がない。こんなことはこれからはなくそう、と強く心に誓うことにした次第である。
とりあえず残りの夏休みは短いけれど少しばかり予定が楽になるのでのんびりまったり過ごそうかなあと思います。いろいろなことがありましたが、まあ良かったのでしょう。
そういえば高校時代の教師に手紙を出すのを忘れていた。早く書かなければいけない。でもまあとりあえず煙草を一本吸ってから考えよう。