タバコを吸おうと外に出たら思いのほか肌寒くて驚く。もうシャツ一枚では寒い。そうかもう九月も半ばだ。学校があったならば衣替えの季節である。ちゃんと寝るときには窓を閉めなくてはならない。最近時間が過ぎるのがとても早く感じられる。センター試験まではあと4ヶ月ほどになるけれど、あと4ヶ月しかないのかとすら思ってしまう。最近模試の結果が立て続けに帰ってきたのだけれど、その成績の芳しくなさも関係しているのだと思う。母親なんかは去年よりも良いと言ってまんざらでもない様子だったけれど、比べるべき対象が間違っているとしか思えない。つうかもう完全に感覚が麻痺してしまったのだな。僕はというと現実をまざまざと見せ付けられていささかげんなりといった心持ちである。
帰ってきた答案を見て、ふと僕が受ける学部の配点を調べようと思ったら、配点の内訳が変わっていた。これはまずい。去年までは二次に換算されるセンターの点数というのが理科だけだったのだけれど、今年からは社会も加わることになったらしい。僕の場合は地理である。地理は受けるだけだからあまり真面目に勉強しなくてもいいや、と考えていたから、僕としては泡を食ってしまった。人間予想外の出来事に直面すると、存外弱いもので、あわてていても仕方がないと思っていても、上手く心をコントロールできないのである。九月のあたまに何日か遊んだ疲れも重なって、また体調を崩してしまった。昔から虚弱だとは思っていたけれど、これほどまでとは思わなかった。まあ病は気からとはよく言ったものである。それでも何日か十分すぎるほどの睡眠をとると、体調もいささか良くなり、そうなると精神も健全になるもので、今できることをするしかないという至極当たり前の結論に至る。まあいったん開き直ってしまうと、何事も楽なものである。これから寒くなってくるといささか内省的というか思考がこもりがちになってくるので、そのあたりには気をつけなければならない。